アルミダイカスト製品の製造・販売を手がける株式会社 アーレスティ(以下、アーレスティ)は、生産性と品質向上に向けた国内外拠点のオペレーション標準化をめざし、日立のInfor LN®ソリューションを導入。システム基盤のクラウド化も含め、グローバルレベルでの情報の可視化と経営判断の迅速化を推進させることに成功しました。

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全拠点で同一品質のものづくりをめざす

画像1: 株式会社 アーレスティ(Infor LN®ソリューション導入事例)
日立のInfor LN®ソリューションでグローバル拠点の業務標準化を実現

株式会社 アーレスティ
加藤 文敏 氏 中溝 昌佳 氏

 自動車のエンジンブロックやトランスミッションなどを中心に、高度な技術力でさまざまなアルミダイカスト製品を製造しているアーレスティ。近年は自動車の軽量化によるCO2排出抑制ニーズに対応し、ボディやEV・足回り関連部品のダイカスト化を推進するとともに、世界中で効率的に製品を安定供給するため、北米、メキシコ、中国、インドに工場を設立。自動車生産地域への積極的な拠点展開と相互補完体制を構築しています。

 アーレスティでは、全拠点での同一品質、同一生産性を実現するために、2015年よりグローバルレベルでの業務改革・標準化に取り組んでいます。その一環として始まったのが、グローバルベースでの業務効率化、標準化を目的とした「AGSS(*)プロジェクト」です。その背景と目的を、ITシステム部 部長 中溝 昌佳氏は「全拠点での同一品質、同一生産性の実現には、品質システムのさらなる強化と技術力の向上に加え、利益体質を強化するための原価低減と生産性の向上、リーンな生産体制の構築を進めていくことが重要です。それらの経営戦略を支えるITシステムには、グローバルベースでの業務効率化と標準化が重要なポイントとなりますが、国内で数十年前に導入していた既存の基幹システムは老朽化が進み、部分最適な追加開発機能などで、今後のビジネス要件には対応しきれなくなっていました。また海外拠点も、同じ指標はあるものの業務のやり方がバラバラでシステム統制が不十分な状態でした。そこでAGSSというプロジェクトを立ち上げ、グローバル標準を実現できる新たな基幹システムに切り替えていこうと考えたのです」と説明します。

* Ahresty Global Standard System

グローバルシステム統合をめざし、日立のInfor LNソリューションを採用

 そこでアーレスティがAGSSの中核システムとして選択したのが、日立のInfor LNソリューションでした。Infor LNは、自動車・ハイテク・電子・電機といった製造業の基幹業務に必要な機能を網羅したERPパッケージで、グローバルで高い導入実績を誇ります。日立は1994年からInfor LNのパートナーベンダーとして国内外200サイト以上の導入実績があり、導入コンサルからシステム構築、稼働後の保守・エンハンスまでワンストップサービスを提供しています。

 「まず当社の要件に合ったグローバルERPと導入パートナーの候補として、複数社からの提案を検討しました。その中で日立さんは、当社と同じ自動車部品メーカーへInfor LNを用いた導入実績があり、かつInfor LNが持つ豊富な標準機能や日立さんの過去案件での追加開発機能が当社業務への適合率が高いという感触を得ました。国内外での導入実績の豊富さと、業務コンサルから開発、保守まで一貫してサポートしていただける体制が整っていたこともあり、お任せすることにしたのです」と、ITシステム部 課長 加藤 文敏氏は語ります。

 アーレスティと日立は、まず2015年に中国の2拠点(広州・合肥)にInfor LNを導入。続けて2016年から、日本向けのInfor LN要件定義に着手しました。

 「中国拠点ではInfor LNの標準機能を必要最低限に絞り、そのまま適用することができました。しかし国内は、金型治具、検収照合、原価管理といった独自仕様の業務が多かったため、まず日立さんの支援を得ながらフィット&ギャップ分析を行いました。その際、パッケージ標準機能にフィットしない一部の業務についてはサブシステムとして切り出す決断をしました。Infor LNはグローバル標準の生産管理や財務会計機能といった基幹業務に特化したシンプルかつスリムなモデルにした方が、今後の拠点展開を迅速化でき、将来的な運用管理やメンテナンス負担も軽減できるという結論に至りました」と加藤氏は続けます。

経営情報の連携強化によるグローバル生産の最適化をめざす

 Infor LNを中核に、パッケージベースのサブシステムを適切に配置したAGSSは、2019年4月からファーストサイトとなる山形工場をはじめ、国内主要5工場と本社で順次本格稼働(既存システムと並行運用)を開始。2020年1月からは全面的に新システムへの切り替えが行われました。

 国内拠点と中国でのAGSS稼働により、アーレスティは当初の目的であった業務プロセスの標準化と、従来は数日要していた在庫情報のリアルタイム把握、原価管理の精度向上などを実現。特に実際原価算出までの月次のプロセスが簡素化され、ミスがあってもやり直しが容易になるなど、オペレーションの効率化に貢献しています。

 また、AGSSは、すべてのシステム基盤をクラウド環境に構築したことで、システム運用保守のオペレーションも統一。「クラウドへの移行で、運用管理だけでなく今後のハードウェアリプレースのコスト削減や負荷軽減もできると考えました」と中溝氏は語ります。

 「従来なら各拠点にあったサーバーが、クラウド上のインスタンス(仮想サーバー)1台に集約できたことで、運用管理が楽になり、各拠点のデータ連携もスムーズに行えるようになりました。日立さんは導入後のサポートもとても丁寧で、何か問題が起こっても迅速・的確な回答がいただけることに感謝しています」と語る加藤氏。中溝氏も「Infor LNを中核としたAGSSの稼働により、各拠点の現場業務から発生するリアルタイムなデータが可視化できるようになりました。今後は他の拠点にも、中国と日本で構築したグローバル標準モデルをロールアウトし、経営情報の連携強化によるグローバル生産の最適化や、現場の改善ポイントの抽出・改善などにつなげていきたいと考えています」と語ります。

システム構築スケジュールを短縮

 一連のシステム構築を支援した日立に対して中溝氏は、「日立さんが開発した自動車部品業界向け追加機能の品質が非常に良かったこと、また、AGSSの全体設計についても、最初の時点でサブシステム切り出しの的確な助言をいただいたことで、システム構築全体のスケジュールを短縮することができました。Infor LNと製造業の業務に精通した日立さんをパートナーに選んで正解だったと思います」と評価します。

 今後も日立は、Infor LNを中心とした多様な製造業向けソリューションで、アーレスティのグローバル戦略を継続的に支援していきます。

お客さまプロフィール

画像2: 株式会社 アーレスティ(Infor LN®ソリューション導入事例)
日立のInfor LN®ソリューションでグローバル拠点の業務標準化を実現

[所在地] (東京本社)東京都中野区本町2-46-1 中野坂上サンブライトツイン5F
(本社・テクニカルセンター)愛知県豊橋市三弥町中原1-2
[設立] 1943年11月2日
[資本金] 6,964百万円
[従業員数] 936名(単体)/6,780名(連結)(2020年3月31日現在)
[事業内容] ダイカスト製品、アルミニウム合金地金、フリーアクセスフロアパネル、ダイカスト周辺機器の製造

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